埼玉いのちの電話 事務局長インタビュー③
ボランティア相談員について
それでは、ボランティアを行っている相談員とは、どういう方たちなのでしょうか。
相談員の適性について伺うと、
「ごく普通の市民であり素人であること。親身になって話を聴ける人。専門的な知識は必要ではありません。」(*4)
ですが、その人の「くせ」というものがやはりあります。
つまり、話過ぎてしまったり、自分の経験からのアドバイスをしてしまったり。中には、助けるつもりで、つい上から目線になってしまう方もいるのかもしれません。
その「くせ」に気づき、相談員として活動できるように、1年半の研修が設けられています。
聞けば聞くほど、活動内容もそのための研修も、非常にハードだと感じます。それでも活動の意義や趣旨に賛同して参加されているボランティアの方々は、全国でおよそ6000人いらっしゃるそうです。
20年前は8000人だったそうです。
高齢化によるボランティア相談員減少の問題と、また長く運営されている組織ならではの課題もあると思われます。
運営方針や研修の方法などの課題も含め、例えばイギリスのサマリタンズの活動から学ぶこともあるのではないか、と様々な模索、取り組みをされているようです。(*5)
しかし、相談員だけではなく運営に携わる人材の不足もあり、社会課題に向き合っている団体の多くは、支援を必要としています。
この記事ではハードな面を主に取り上げてしまいましたが、下記リンク先を読んでいただくと、なぜこの大変な活動を続けられるのか、といった面も書かれています。
関心のある方は、各ページもぜひ読んでみてください。
(*1)(*4)埼玉いのちの電話内藤事務局長インタビューより
(*2)【シゴトを知ろう】いのちの電話相談員 ~番外編~ | 進路のミカタニュース (mynavi.jp)
(*3)視点シリーズ18 電話相談~その歴史と独自性~ | 社会福祉法人 福島いのちの電話 (fukushima-inochi.com)
(*5)埼玉いのちの電話・よみもの「サマリタンズのホームページより」第10号 (saitama-id.or.jp)
今回は「いのちの電話」について取り上げましたが、私の支援先団体についてもやはり同様の課題を抱えていますので、引き続き、このテーマについてはお伝えしていきたいと思います。
内藤事務局長には、インタビューに答えていただくだけではなく、より理解を深めるための資料もいただきました。ご協力ありがとうございました!
埼玉いのちの電話 HPはこちら ⇒埼玉いのちの電話 (saitama-id.or.jp)
*現在相談員募集中です。